GQuuuuuuX
みなさんこんばんは。
院長は今年初めて映画を見に行ってきました。最近、映画見る時間も、みたい映画も無いので、なんか心に響くものがあればそろそろと思っていたのです。
数日前、何かのおりに、新しいガンダムの映画が公開されるというニュースを見て、
でも僕の期待していたタイトルでは無くて、なんて書いてあるの読めない「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」(ジークアクスと読む)。たいしたことない、また知らん世代のガンダムが一つ増えたのか、くらいに思って数十秒の動画を見たのです。
その時に、これはもう絶対に見にいくしかないと。それほどまでにモビルスーツの動きが完璧で、何か不思議な予感がしたのです。公開されたと聞いて調べてみたら、なんと庵野秀明監督のカラーと富野由悠季監督のサンライズが組んで作った映画だと知って、もう期待感しかない!と今日の夕方仕事帰りに、さっそくハーバーランドOSシネマに行ってきました。(初めていったっす、神戸大学時代にお世話になった映画館は改装されて面影はない)
一言で感想:一泊二日の韓国旅行よりも面白い体験だと思います。(映画は81分)
この映画をすべてのガンダムファンに送りたい、いや絶対に見るべき。
これほど丁寧に作り込まれた作画、脚本は見たことが無い。ファーストガンダムの胸のドキドキが止まらない。小学6年生の時にマクロスの映画版を見に行って、身も心もやられた~と思った、40年前の感覚が再び心を揺さぶる。
時代はもう入れ替わっている。あのとき20才だった大学生は、もう60才を超えて、孫がいる世代。
今の10代が気に入るキャラクター、ストーリー、世界観は、もうファーストガンダムの時代とは全く異なっている。
でもその間を埋める作品が無かった。
最近、「夜のヤッターマン」という2015年に作られた「ヤッターマン」の続きの作品をYouTubeで見ているのだけど、いやもうこれが全く面白くない。どうやったら、こんなに面白くない作品が作れるの? 誰か年配の人が入れ知恵してやれよ。
若い世代だけに任せていたら、エッセンスだけを抽出して、ためが無いので、物語に深みが生まれない。
だから今回のジークアクスも、若い世代の監督一人に任せていたら、絶対駄作になったはずなんだ。それを庵野秀明監督がてこいれして、オールドファンも楽しめる作品にした。今の言葉でいう、ファーストガンダムの別の世界線を見る映画なんだ(ジオン公国が、地球連邦軍に勝利して共存している世界)。パトレイバーの世界もすこし含まれている。
キャラクターも、昭和のキャラ、平成のキャラ、令和のキャラの3タイプが登場する。それぞれに浮かずにMIXされているのがすごすぎる。スタジオカラーのおかげでしょ。
ようするに、80才のうちの親父も、53才の僕も、24才のうちの長女も、12才の次男も全員が楽しめる映画に仕上がっているということ。
富野由悠季監督が作り上げたガンダムという作品が、ロボットアニメの頂点であり、教科書になっている。米映画界のスターウォーズと一緒の役割を果たしているということですね。それにしても、僕の年齢は映画に恵まれた世代だと思う。うちの親父が映画好きだったおかげで、フラッシュゴードンを皮切りに、スターウォーズは初回から最後の作品まで、すべてリアルタイムで映画館で見たし、ファーストガンダムも映画は全て映画館で見た。インディージョーンズも全部映画館で見たし、ランボーも全部みたな。スタローンのロッキーも全部見た。
でも、もうみんな登場してから40年が過ぎた。そろそろ役者さん、監督さん、いなくなっていく年頃。
時は止まらない。多分、このジークアクスがガンダムの役者が揃った最後の作品になるだろう。だからみなさん、映画館で見てください!
機動戦士Gundam GQuuuuuuX 主題歌:米津玄師