銚子川チャレンジ
7月14日です。念願の銚子川(三重県熊野地方)行です。朝7時に阪神芦屋を出発して、近鉄で松阪に向かい、JRに乗り換えてひたすら南下。5時間かかって、相賀駅に到着。あいにく前日は大雨で、今日も小雨。でも、雨はやみそうだった。無人駅には食堂もなく、1.5km離れた道の駅「海山」へ向かう。そこで、イワシフライ定食をかき込んで、気合十分で銚子川に挑む。そうでもしないと、寒くてとても泳ぐ気にはならない。でも、去年のNHKで見てから、ずっと来たかったんだ。諦めないぞ。
川に入っている人は誰もいない。気温は25℃くらい、やや蒸し暑いが、先日の芦屋プールが水温25℃と言っていたけど、足入れすると比較にならないほど冷たい。多分、20℃くらい。でも、あまりの川のきれいさに、もう戻れない。胸までつかる、ヤバいけどいける、いけます。
水はとてもクリア。深いところは、アルプスブルー。雨のせいか、水が多くて、流れが速いところにもって行かれると危険。潜ると、底まで見えるし、魚もいる。
あまりにもきれいなので、口に水を含んでみた。!? なんかすっぱい。
石灰質? スカンポ(イタドリ)をかじった時の、あの酸味がうっすらと水についてる感じ。それにしても、川の水がそのまま飲めるって、どんだけきれいか。(保証はしません)
10分程度泳いで、もう体が動かんと思ったけれど、俺まだユラユラ帯をみてない! どこにあるんだろ。また10分くらい泳ぐ。
いつの間にか、車で来ていたカップルがいたので、尋ねてみた。もっと下流の、電車の橋桁のあたりが良く見えるよと。
ゲッ、結構遠い。電車の時間と低体温で体が動かなくなるまでのタイムリミットが近い。
まるでアクアスロンの練習。300m下流に向かって、震える体でダッシュ。そして、もう一回、10分間、最後のチャレンジをする。でも、残念ながら最後の探索も無駄に終わった。心配したカップルの人が見に来てくれて、ここは真夏でも水温が冷たいから、そんなに泳いだら、持たないですと。今日は、川の水が多いから、海水が流されてしまって、ゆらゆらしてないですねと。どうも、ユラユラは、重い海水が真水の下に溜まって、ガムシロップ状になるからそう見えるらしい。
でも、僕なりに満足した。この川の水は、大台ケ原から流れてくる水。その神水に30分以上も浸かっていたのだ。禊(みそぎ)には最高だ。まるで那智の滝の行者だ。さあ、そろそろ脱皮しないとね。蟹は甲羅を脱いで、次のステップへと向かうのでした。