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中内眼科クリニック

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院長雑記

齢五十を前に

2021-07-15  カテゴリ:

 今晩、今年最後の月下美人が咲きました。一気に花をつけた最初の三個、そして遅れて一つ一つ。特に五つ目の最後の花を咲かせるために、今までツヤツヤしていた葉っぱも、だんだんと普通の色に戻って、生気の全てを放出した感がある。
   
 そう、人間は誰でも老いる。今が絶頂と言えるのが、大谷翔平選手。これが一個目の花だろう。まだまだ五つ目の花が咲くまでには時間があるが、彼も齢五十に差し掛かる頃には、だんだんと老いが見え隠れするはずだ。若いときには、自分の老いた姿を想像することはできない。記憶の中にあるのは、常に今よりも前の自分。
 
 医者は、病気の人を診るのが仕事だ。病気の多くは老いと共に訪れるものだから、研修医の時、大概は自分より年老いた人を診ることになる。眼科は40歳以上の患者さんが多い科なので、自分も年老いたらこうなるのかという想像ができる? いや、若いときは全くできないのだ。自分と病気とは結びつかない。自分が、患者さんのことを後ろ目線で思いやってあげることができるのは、45歳を超えた辺りからか。それが、50歳が近づいてくるにつれて、だんだんと患者さんに自分の行く先の姿を重ねることが増えてきた。これは、ピークを越えた生命体が、山の向こうが下り坂になっているように、先が見えてしまうようになるためか。いまは何個目の花か、それは行くとこまで行って振り返らないとわからない。
  
 先日、うちのNsとORTさんが、僕の誕生日を祝って、大玉(巨大!)スイカ(熊本産)を贈ってくれた。人生で一番か二番目に大きなスイカで、この世で一番好きな果物は「スイカ」を公言している僕は、非常に喜んだ。これを食べて、50歳の誕生日を盛大に祝うことにしよう。ちなみに一番好きな食べ物は「カツカレー」、一番好きなお菓子は「ゴーフル」です。
 今日の歌 映画「鳩の撃退法」主題歌 爆ぜる心臓 by KIRINJI  キリンジ兄がまたやってくれました!いい加減、弟と仲直りしろよ。
 

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