すずめの戸締まり
朝晩めっきり寒くなってきました。それでも、日中あまり寒く感じないのは、今年の異常気候によるものでしょうか。季節感は全くありません。今朝は夜中から雨が降っていましたが朝には上がっていました。暑がりの僕は、まだ窓を開けて寝ているので、どうも風邪を引いてしまったようです。
今朝の大阪の街並みは雨に煙っていました。逆に高層ビルがやけに目立ちます。300m級のは3つ。天王寺のあべのハルカス、南港のATCタワー、泉佐野の関空ゲートタワー
季節感が無いと思っていても、食べ物は鍋に気分が移っています。木曜の晩に僕がこしらえた「アンコウ鍋」、昆布だしで、ゆっくりと煮出すとアクが出ずに、とても美味しく仕上がりました。あまりに美味しかったので今日もそこに、冷凍の白飯を放り込んで、おじやにして食べました。こないだイカリで見つけた「空知ホップ」(サッポロ)、このビールは久々にきた本物。一番搾りの「取れたてホップ」(キリン)の最初に出た時に感じた感動。作り手の意気込みを感じました。
今朝まだ庭の土がゆるい間に、雑草の処理をしようと裏庭に向かうと、木々は秋の彩りに変わっていました。夕方に出かけたロックガーデンでも、すでに秋の深まりを感じました。
庭にて見つけた秋ならではの生き物「トゲナナフシ」です。このくらいの大きさの個体にしばしば遭遇します。捕まえると、まるで枝になりきったようにジッとしています。トゲはあるけども、あまり痛くはありません。一番有名なのは、単為生殖をするということです。トゲナナフシのオスは滅多におらず、昆虫学者でも、ほとんど見たことがないというレアな生き物です。こないだ、朝日こども新聞でも記事になっていましたが、3年間で300匹ほどのナナフシを飼育した小学生が、一匹だけ初めてみつけたとニュースになっていました。メスは、自分の中に卵を作って、それを無性生殖で孵すことができます。遺伝子的には、完全にクローンですね。
ここで不思議に思うのですが、生物は有性生殖をすることで、遺伝子を混ぜて、クローンを作らないようにして生き残りを計ってきました。病気が流行ったりしたら、全滅しかねませんからね。それが単為生殖をするほうが、より生き残る確率が高くなるのですから、メスは病気に対する免疫力がとても強いか、よほどオスが居なくなってしまう理由があったか(目立つから鳥に食われる、病気で死にやすいなど)。一生に一回もオスに合わずに生きていくメス。こないだ見に行った新海監督の「すずめの戸締まり」、とてもいい映画でしたが、「閉じ師」の能力者はたった二人しかいない? さみしい人生だなと、ちょっと思ってしまったのでした。
今日の歌 カナタハルカ by RADWIMPS 寂しい曲が上手いね