呪術廻戦を見て
今日は寒い日になった地域も多かったと思います。年に二回くらいあるドカ雪の日ですね。ただ、僕の住む芦屋は比較的温暖な日でした。朝は冬の晴れの日らしく、陽光に反射して海が光る現象を見ることができました。風も弱く、海が凪いでいるからこそ。夕方には粉雪も舞い散りましたが、とんでもなく寒いという気温ではありませんでした。瀬戸内に面した地域はこういう時に強いですよね。大阪平野に渡来人が都を置いたのも納得。
夕方からは、今年最後の海浜プールに行ってきました! 芦屋市民無料開放デーでした、家族5人で4000円くらいお得になるので大満足です。18時閉館だったのですが、最後の客となりました。また、来年も泳ぎに行きますので、よろしくお願いします。
今日泳ぎに行く羽目になったのは、金曜日、土曜日と食べすぎたからですね。今年のクリスマスイブには、長女の友達を招いてクリスマスパーティーが行われました。チーズのアペリティフ二種、スープ、サラダに始まり、チキン、エシャロットのソテー、丸鶏、炊き込みバターライス、最後は手作りケーキまでフルコースでした。お酒の強い人が来ると、僕は俄然ハッスルして、普段貯めておいたお酒をどんどん開けて振る舞います。かなり弱いので自分一人では開けても飲みきれないので、僕は味見だけして、あとは飲んでもらってるんです。5種類くらい酒も出したかな。長女が飲める体質だったのには驚きです。
さて、昨日の夕方は、予告どおり「呪術廻戦」を見に行ってきました。予備知識ほぼ0です。ちょっと辛口コメントいいですか。うちの娘たちは、この漫画に関しては、前から酷評していました。僕は自分の目で確かめないと何とも言えないと思っており、見る前の気持ちは、「面白かったらいいな」くらいでした。呪術廻戦0の宣伝PV
結果:一言で申しますと、「ブリーチ」の主人公、黒崎一護(イチゴ)を、碇シンジにやらせたらこうなるのか。そんな感じです。
面白いか面白くないか? このあいだ見に行く気も無かったけど、時間が余って見てしまった「ヒーローアカデミー」よりは面白かったです。でも、「鬼滅の刃」と比べたら、五分の一くらいでしょうか。。公開直後に100億円突破と、ヤフーニュースが出ていましたが、取らぬ狸ではないでしょうか。TOHOシネマズ西宮では、4-5館くらいで同時公開していますが、この映画で盛り上がるとは全く思えません。マスコミが勝手に煽って作り上げた虚像のような気さえします。
なぜか? その理由につき考察します。この映画に出てくるキャラクター、ストーリーは、全て「既視感の塊」だからです。今までに人気を博してきたアニメや漫画のいいとこ取りをしているように見えます。例えば、「ナルト」の「ハタケノカカシ」先生をモチーフにするのはいいのですが、その人気キャラは、ナルトの作者が考えて作り上げたものです。「ナルト」「サスケ」「オロチマル」だって、岸本先生がキャラとその背景を考えて作ったもの。そして、そのキャラがストーリーを持って動き回ることで、さらに読者に深い印象が刻まれていくのです。
「鬼滅の刃」では、主人公の「炭次郎」は、ものすごく真面目ですよね。そこに「善逸」と「伊之助」が不真面目な癖者キャラで絡んできて面白さを増すのですが、今回の「呪術廻戦0」でも同じなんです。
「ブリーチ」の久保先生が描く、圧倒的に魅力的なキャラ、怨霊など不気味なキャラ、必殺技の美しさとネーミングの素晴らしさ(ワンピースはこれが不細工)があるのですが、「0」では、それらもほとんど物真似レベルなんです。
僕は「芥見下々」先生のことはよく知りませんが、クリエイターというよりはエディターと言ったほうがいいのでは、とさえ思います。もう少し例えるならば、「細田守」監督って知ってますか? 先日、「竜とそばかすの姫」がブレイクしていました。あの監督の作品は「おおかみ子供の雨と雪」「バケモノの子」「未来のミライ」など、少しずつ重なっている世界観があるので、何か前に見たな、という感想を持ってしまうのですが、それは一人の監督が自分の世界観の中で作り上げたものだから良いのです。これを、違う人が作っていたら「盗作」と言われるのではないでしょうか。
もしも僕が10歳ー12歳頃の小学生であれば、生まれて初めてみた、素晴らしく面白いアニメが「呪術廻戦」となるのでしょうが、残念ながら僕の小学生の頃にはすでに、ガンダムやマクロスなどが存在して「愛と死の尊さ」を歌っているので、そう簡単には騙されない世代なのかもしれません。だからこそ、久々に本物を見せてくれた鬼滅の刃の「吾峠」先生には、日本映画至上最高の収入が与えられたのだと思います。
この感想を見て、映画を見に行く気が無くなってしまったら申し訳ありません、冒頭にも言ったとおり、普通の作品よりは面白いですからね。ただ、感動させてくれるレベルには無いと言ったら正直かな。
今日は、お正月のおせち料理の材料を買い込みに「A-PRICE」に行ってきました。僕の狙っていたお酒、まだありました。ラオウの酒は売り切れでしたが、「トキ」と「雲のジュウザ」の二つは買うことが出来ました。この二人の最期、思い出すだけでも、自分の家族やペットが亡くなってしまった時のように、涙腺が緩んでしまいます。少年の心に、それくらい深い印象を与えることができた昭和の作家さん達には、本当に感謝しています。僕はある意味、漫画に育てられたような人間ですからね。
では今日は長文、最後までお読みいただき、ありがとうございました。そして、神戸トアロードデリカテッセンのソーセージを送っていただいた神戸のMさん、ありがとうございました。天に滅せよ!