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中内眼科クリニック

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緑内障

日本人失明原因の第一位として有名な緑内障は実は視神経の病気です。目を膨らませている圧力(眼圧)が高くなって、視神経を圧迫することで起こります。眼の形と成因によって、大きく3つに分けられます。

閉塞隅角緑内障

生まれつきの眼の形が影響します。角膜と虹彩との間の前房と呼ばれるスペースは、人によって狭さが違います。この隙間(隅角)が狭い人では、加齢によって水晶体が膨化してくると、さらに隙間が狭くなります。なので、比較的高齢の方に多いのがこのタイプの緑内障です。

風邪薬を飲んだり、うつむけ姿勢を長時間続けたりなどの原因で、隅角が閉塞してしまうと緑内障の発作がおこります。このときの眼圧は、50や60mmHgを超える値となって、患者さんは頭痛がひどく、吐き気も伴うので、脳内出血などと間違って、脳外科を受診してしまうこともあります。もちろん見え方も光輪視など、おかしな感じになります。この発作が3日間も続くと、失明してしまうと言われています。

そうなる前に発見できれば、レーザー光線を使って、緑内障の発作が起こらないまたは起こりにくい眼の形に変えることができます。点眼麻酔後、約5分で施術可能です。

解放隅角緑内障

角膜と虹彩の隙間である隅角の形は正常です。眼の中の房水の排水溝(シュレム管)に、炎症細胞が溜まるなどの何らかの原因があって、房水が流れ出しにくくなると眼圧が上がります。生まれつき低形成のこともあります。

日本人の正常眼圧は20mmHg以下とされています。眼圧が慢性的に高い状態では、視神経が圧迫されて菲薄化してしまいます。最近は、緑内障薬の発達によって、目薬だけでも眼圧を抑えることが出来ることが多くなりました。
ただし、緑内障が高度に進行してしまった場合や、眼圧が目薬では下がらない場合は、手術加療をすることになります。

正常眼圧緑内障

この緑内障が日本人には一番多いパターンです。何故かはわかりませんが、アジア人に多いとされています。(私は脳脊髄圧と眼圧との圧差が原因ではないかと疑っています。)
眼圧は20mmHg以下で正常なので、視力や眼圧チェックのみでは発見することができません。眼底検査やOCT検査などで視神経の形状を見るか、視野検査を受けることでしか異常を発見できません。

40歳以上では、20人に一人いると言われています。人間ドックを受けることが早期発見につながります。当科の「目の健康診断」では、すべての検査をさせていただきますので、緑内障が心配な方は是非受けていただくことをお勧めします。

視神経の病気

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